2006年4月27日 (木)

「理由」 宮部みゆき

理由 Book 理由

著者:宮部 みゆき
販売元:朝日新聞社
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もう何度読んだか分からないくらい読み返している本の一冊。

彼女の作品の中ではあまり好きなほうではないのは共感できる登場人物が少ないからかな?と思っています。

凄惨な事件の謎解きのはずだけど、淡々とした印象を受けるのは、事件から1年後にドキュメンタリーを書いている、という表現のせいでしょうか。
わたしは、宮部さんの作品の凄さは、すごく多岐に渡る登場人物の個別の心理描写の深さと細やかさにあると思っているので、第三者的視点で綴られる部分が多いこの作品ではそのように感じるのかもしれません。

といっても、やっぱりこの人の作品は大好きです。
何度も読み返して、自分の人生の移り変わりとともに、いろんな登場人物に心をそわせて読む感じです。

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2006年4月19日 (水)

「涙」 乃南アサ

涙 上巻   新潮文庫 の 9-15 Book 涙 上巻 新潮文庫 の 9-15

著者:乃南 アサ
販売元:新潮社
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涙 下巻   新潮文庫 の 9-16 Book 涙 下巻 新潮文庫 の 9-16

著者:乃南 アサ
販売元:新潮社
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お嬢様育ちの主人公の婚約者がある日突然「自分ことは忘れてくれ」という言葉を残して姿を消す。

残された彼女が知ったのは、婚約者(刑事)の先輩の娘の殺人容疑が彼にかかっていること。

戦後の昭和を描いたストーリーなので、少し遠く感じる描写もありますが、主人公が幸せな結婚の夢を打ち壊され、その理由を知りたいと自ら動く心情は、なんだか痛いくらいに伝わってきます。

いつ、どんな風に自分の足元が崩れ去るかわからない。

それがストーリーのすこかしこから滲み出てきて、読んでいて胸が詰まりそうになるくらいでした。

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